シリーズ「バンライフの始め方」〜バンの設計編〜
シリーズ「バンライフの始め方」〜バンの設計編〜

シリーズ「バンライフの始め方」〜バンの設計編〜

昭和女子大学の4年生。専門は中国語。コロナ禍で大学の授業がオンラインになり、軽バンを借りて、授業を受けながら1ヶ月間のバンライフを経験。1年後、ハイエースをかりて、またオンライン授業を受けながら1ヶ月間のバンライフを経験。現在は、現役大学生が本格バンライフをする「大学生×バンライフ」のための準備中。

「バンライフの始め方」、シリーズ第4回目の今回は「バンの設計編」です!


クルマを購入したら、いよいよDIYのスタート!しかしその前に、どんな内装にするのかしっかりと設計するようにしましょう。


後部座席などを取り外してフラットにしたバンの車内は、とても広くてなんでも置けてしまいそうに感じてしまいます。しかしキャブコンなどの大型のキャンピングカーと比べると、車内の空間は限られていています。DIYをはじめるまえにしっかりと計画を立てておかないと、あっという間にスペースがいっぱいになってしまいます。


そこで今回は、キャンピングカー登録を目指してDIYする際に、設計段階で押さえておきたいポイントをご紹介します。DIYでキャンピングカー登録を目指すかたは、ぜひ参考にしてくださいね。

DIYをはじめる前に設計図を書いておこう

私の車の設計図


私の周りのバンライファーは、「設計図がなくてもノリでつくれたよ!」なんていう、すごいバンライファーも多くいます。実際は、設計図はなくても大丈夫!では、なぜ私は設計図を書いたのかというと、運輸支局の係員さんに見てもらうためです。


キャンピングカーの構造要件はかなり細かく決められていて、初心者ではわからないことだらけ。ネットなどで情報を調べても古い情報が混ざっていたり、個人のブログなどではそもそも解釈を間違えて書かれていたり。


キャンピングカー登録を目指してDIYする際に1番確実な情報が手に入るのは、実際に車検をおこなう運輸支局の係員さんに確認することです。実は運輸支局では、車検業務が終わったあとの時間帯に車検に関する相談を無料で受けてくれるんです。


この時、寸法などまでしっかりと書き込んだ設計図があると、この設計図通りにDIYした場合に車検に受かるのかどうか、判断してもらうことができます。

設計図を書く時の注意点

どんなの区分で車を登録するかを事前に決める

車検時にどんな登録をするかで、できる内装やルールが異なります。事前に何の区分で登録をするかを決めてから、要件に合うように設計図制作に取り掛かりましょう。

クリエイティブを追求しすぎないように

「まだ誰もやっていないデザインを作りたい!」と意気込んで、他の人がやっていないデザインにしようとすると、車検に引っかかる可能性が高いです。


日本には既に才能あふれるバンビルダーがたくさんいますが、彼らがまだ作っていないということは、何かしらの規制があったはずなのです。私は「すごい!私、誰もやったことのない革新的なアイディアを閃いてしまった!」と思った設計が、車検に引っかかる設計でした。


まだ誰もやったことのないデザインに挑戦する人はぜひ慎重に!

③設計は途中で変えても大丈夫!


初めて書いた設計図

どんなに時間をかけて設計図を書いても、途中で心変わりする可能性も大いにあります。設計図はあくまでも今の時点での計画書。「ここで全てが決まる」と気負う必要はありません。

できあがった設計図を運輸支局の人に見てもらったり、周りの友達に見てもらったり。そうやっていろんな人の感想を聞きながら、ブラッシュアップしていきましょう。


▼DIY前におさえておきたい車検ルールはこちらをチェック!

理想のライフスタイルに合わせて設計する

車内の様子


バンの設計をする際におすすめなのは、自分のバンに1つテーマを決めてあげること。私の場合は、大学に通いながらバンライフをするので「大学生×バンライフ」というテーマにしました。そのために譲れなかった点は以下の3つ。


・「携帯やパソコンをたくさん使いたい」→ストレスなく電気を使えるように、約20万円の電気システムを導入

・「卒業論文のための研究を車内でも行えるようにしたい」→研究資料を整理するために便利なホワイトボードの設置と車内の椅子と机を快適に使うためにも一般的な椅子や机と同じ高さに設計

・「二次会はバンでやりたい」→たくさん友達を呼ぶために、最大9人で囲めるテーブルと椅子の設計


あなたの理想のバンライフは、どんなスタイルですか?バンライフはただの旅の方法ではなく、ライフスタイルの1つでもあります。


映画をたくさん観たいのであれば、リラックスできる体勢で映画を鑑賞できる場所にプロジェクターやテレビを設置しましょう。趣味のサーフィンやスノボを楽しみたいのであれば、車内での生活に支障をきたさないようなボード収納スペースの確保する必要があります。


日本各地の特産品で料理を楽しみたいと思っているなら、キッチンの調理スペースにはゆとりをもって大きめに設計することで、車内で調理することのストレスを減らすことができます。


現状のライフスタイルと照らし合わせて設計するのも良いですが、ぜひ理想のライフスタイルについても考えてみてください。

ソファー/就寝スペースのデザイン

①コの字型


こちらの写真は私のキャンピングカーのDIY途中の様子。コの字型のソファーの骨組みを作っているところです。


普段はコの字型のリビングルームも、中央に脱着式の板を載せると、高床の床の間兼ベッドになります。もともとは「掘りごたつを作りたい!」ということで、真ん中の床だけに穴を開けるスタイルを考えていました。


しかし、設計図を陸運局に持っていったところ「廊下を作らなければいけない」と指摘されました。結局、真ん中の床だけ空間を作るアイディアは失敗に終わり、脱着式の廊下を作りました。最終的にこれはこれでとても便利でした。設計図を作る意義はここにあります。

②=(イコール)型

タビワゴン


両側にソファーがあるパターンです。これを展開するとフルフラットになります。


タビワライフさんのバンを1ヶ月間お借りしたことがありますが、たくさん人が座れるのでとても便利!おもてなし好きのかたにおすすめです!



③一の字型

「モビゴン」

片側にソファーを設置するスタイルです。これを横に展開するとベッドが登場します。


ソファーとは反対側にテーブルが設置されているのが便利そう!ソファーやベッドは、バンライフをいかに快適に過ごせるかが決まるとても重要な要素です。ご自身のバンライフスタイルに合わせて、選んでみてくださいね。

キッチン/調理スペース

①スライドドアを開けた正面


スライドドアを開けた正面にキッチンがある、もっともスタンダードなスタイル。私のバンがこのスタイルです。

②前席の後ろ

「タビワゴン」キッチン

運転席と助手席の後ろに、横向きにキッチンがあるスタイル。キッチンがスライド式になっていて、車外に引き出せる仕組みになっているものもよく見かけます。キャンプ場などでは車外で立って調理することができ、とても便利そうです。


しかしこのスタイルでは、キッチンをまたぐか1度車外に出ないと運転席に移動できません。このキッチンスタイルに憧れはあったのですが、トラブル時にいつでも運転席に移動してクルマで移動できる状態にしたい、という防犯上の観点から諦めました。


まずは体験してみよう!

今回は、キャンピングカー登録を目指してDIYする際に、設計段階で押さえておきたいポイントをご紹介しました。


よくわからなくなったら、同じ車種のバンライフ仕様車をレンタルしてみるのもおすすめですよ。実際に使ってみることでどんなスタイルが向いているか、いろいろ見えてくるはずです。


キャンピングカーのレンタルはこちらから!

この記事をシェアする

昭和女子大学の4年生。専門は中国語。コロナ禍で大学の授業がオンラインになり、軽バンを借りて、授業を受けながら1ヶ月間のバンライフを経験。1年後、ハイエースをかりて、またオンライン授業を受けながら1ヶ月間のバンライフを経験。現在は、現役大学生が本格バンライフをする「大学生×バンライフ」のための準備中。

Bg cover
Icon

Carstayアプリを
無料ダウンロード!

Carstayアプリの
無料ダウンロードはこちら!

Icon
GooglePlay
Device